●神戸港島道院 (森先生に教えを仰いでいた他道院の拳士も含まれています)
木田支部長
この度、森先生の後任として支部長になる木田です。私は2年前に神戸港島道院に転籍してきました。
森先生とのおつき合いは短いですが、先生のお人柄と技の魅力に接することができ、大変光栄に思っています。今回、支部長になるにあたっては、先生が築いてきた道場を何とかして継続させたいと言う一心で、支部長の器ではないと思いつつも幹部の方に相談し、了承頂いた次第です。
神戸港島道院と六甲アイランド支部道場の運営は私にとって厳しい試練ですが、幹部の方と共に、何とかスタートを切ったところです。これからも、先生が残された技と先生の口癖であった「開祖へのご恩返しがしたい」という思いを抱きながら、先生へのご恩返しのつもりで、日々稽古に励みたいと思います。
沖野拳士
少林寺の面白さを教えてくれたのは森先生でした。大学時代、逆小手の掛かりにくかった私は周りから「かからないお前が悪い。」と言われてたため、そんな自分に罪悪感にとらわれ、技に関して楽しむことが出来ませんでした。そんな時、森先生にお会いしました。初めてお会いした日、逆小手を掛けられました。
最初は「どうせ掛からないだろう」と思っていたのですが、いとも簡単に掛かってしまったので本当に驚きました。それがきっかけで、三角法のことはもちろんですが、「何故自分は三角法以外の方法だと掛からないのか?」とも考えるようになり、技を考えることの面白さを知りました。今の自分があるのは森先生のおかげです。本当に感謝しています。これからも少林寺を精進していきたいです。
杉浦拳士
技の練習は好きでも道場では引っ込み思案で怖がりの私ですが、そんな私のことも森先生は理解して下さっていて、私が「皆が居る道場へ来ることが好き」と話したときも、先生は「それでいい」と言ってくださいました。いつも前向きで、穏やかで優しい笑顔の先生が大好きでした。
また、先生の技は「絶対、真似してみたい!」と思わせる、柔らかくて、力は要らないはずなのに力強く見える技でした。「少林寺をもっと大きくすることが夢」だと熱く語られていた先生を思い出しながら、そんな先生に一歩でも近づいていきたいと思います。
出島透拳士
合掌 森先生、先生の神技に接することのできたこの4年間は、私の拳士生活の中で最も充実した期間でした。非才の身、先生に懇切にご指導頂きながら、なかなか進歩せず申し訳なく思います。今後は、先生の技の一端なりとも後生に伝えるべく精一杯努めたいと思います。本当にありがとうございました。結手。
三ツ橋敬俊拳士
合掌 先生に出会ってからの私の人生は大きく変わりました。 一年半と言うわずかな時間でしたが、先生の傍にいれたことは私にとって人生最大のよろこびです。
特に先生の闘病生活中においての、後生のために「技を残そう」と言う取り組みに参加させていただいた事は、先生の技を理解する上で貴重な体験となりました。「教範に嘘はない。教範を嘘にしてはならない。」先生が最後に示された教えです。この言葉をしっかりと受け止め、精一杯努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。結手
角田典佳拳士(在台湾)
私が昨年大阪から台北に転勤が決まった時、台北には少林寺拳法がないことをお伝えしたら先生は「神戸港島の所属のまんまにしとったらええやないか、なあ。」と声をかけてくださいました。
転勤でほんの短い間しか通えなかった上に、いつも練習時間に遅れてばかりの私だったのですが、そんな先生の一言で、離れていても「今も心は港島」です。先生、本当にどうもありがとうございました。
山本恵美子拳士
森先生は御自分の病名を私に告げられた時、こう言われました。「開祖が言われた通り、人間死ぬまで生きるんや。わしは少林寺をやっとるんや。これからわしの生き様をしっかり見とけよ。」
それからは御自分の命を削られる様に無理をされても道場や講習会で御指導くださり、最後まで少林寺の為に尽くされました。「やる事は全てやった。何もこわくない。心安らかだ。」と亡くなられる少し前に言われたのが救いです。
先生、しっかりと見させて頂きました.。私にとって少林寺は「生き方」に変わりました。有難うございました。
長谷川巧実拳士
私が少林寺拳法を始めたのは大学の一年生に少林寺拳法部に入ったときです。 このとき、すでに森先生の妙技のうわさは大学内でも有名でした。しかし、映像を見る限り、にわかには信じられず、自分もその技を直接かけて頂きたいと思っていました。道院で直接技をかけて頂いたときには本当に飛ばされて大変驚き、感動しました。森先生はご逝去され大変残念ですが、これからも先生のご意志を受け継ぎ、さらに少林寺拳法の練習に励んでいきたいと思います。
山本眞吾拳士
森先生と道場の帰りにポートピヤホテルで一杯飲んで小生が森先生のご自宅までお見送りしようとしたときのこと、突然、森先生が「君はJR三宮駅までシャトルバスが出ているからこのバスで帰りなさい。」と言われました。小生が遠慮しながら「いえいえ、先生をお見送りしてからで帰ります。」と言うと森先生は「いいよ、僕の見送りはいいからシャトルバスで帰りなさい。何時から出発するのか見てくるからここで待ってなさい。」と言われるのです。小生は恐縮して「森先生、自分で見て来ます。森先生はどうぞお帰りください。」と言うと森先生は「わかった、わかった。」と言いながらわざわざフロントに出向かれシャトルバスの出発する時刻を聞かれたのです。恐縮の極みでした。
「森先生、有難うございました。それでは失礼します。」そう言って小生がシャトルバスの停留所に向かうと、尚も森先生がついてきて小生を見送ろうとするではありませんか。「森先生、私は直ぐ帰りますから、どうぞお帰りください。」と恐縮して言うと、森先生は「いいからいいから」そう言って結局、小生がシャトルバスに乗込み出発するバスの後姿まで見送られてしまいました。
森先生、この事で人のもてなの大切さについて本当に多くのことを学びました。これからも教えを守り謙虚に強く生きていきます。本当に有難うございました。
合掌
松尾 亮平拳士(元神戸港島道院)
最初に僕が、少林寺を始めたのは、小学3年生の頃でした、最初は全くわからなくて最初は、先輩達に着いていくのが精一杯でした。そんな時、森先生に「筋がいい」と言われてもっともっと頑張ろうと思いました。
そのおかげでいろんな大会にもでれいい成績を収める事が出来ました。今は東京に住んでおりますが、神戸ポートアイランドにきたときには、顔を出したいと思っております。森先生 本当にお世話になりました。